Labor

糸井重里のようにほぼ毎日、学生時代からの付き合いがある恩師と連絡のやり取りをしている。恩師曰く、人の生活とは退屈なもので、生活のために人は働いているようでいて働くことで生活を充実させていることにもなる、らしい。ここにパラドクスがあるそう。ほぼ無職、状態のわたしには身にしみるお話だった。

最近は、リストラされた事を家族に言えないまま毎朝出勤の振りをして家を出る一家の大黒柱のような、そんな心境で宿泊先のホテルを出かけて近所のカフェで午前中を過ごす日々でいる。ただここは日本ではない。朝からカフェや道端で何をするでもなくダラダラとコーヒーを飲む人たちが大勢いる。仲間がいっぱい。

先週から、日本に居た頃と変わらない生活に戻った。違いといったら外国である事と会話をする機会がほとんど無くなった事、そして一人で暮らしている事。最終手段に取っておいた昔の知り合いに連絡でもしようかどうしようか迷ったけども。もう少し自分自身で努力をして、新しい人間関係を作って行く方が自分の為になるはずだ、と信じることにしている。今はこっちで新しく知り合いになった人と人たち、会って話をしたい。