Thank you

こちらに来て3週間が経過し、よく利用させてもらうお店の人たちとも顔見知りになった。
今、居る珈琲屋の店主はいつも笑顔で接客をしてくれる。誰かに似てるなとずっと思っていたが、鈴木おさむだった。三人居るドッペルゲンガーの 一人に違いない。

近所には、朝は朝しかやらないお店があって、夜は夜営業のお店がある。夕食でよく行く露天の食堂があって、その店には会計係のここもまた笑顔の素敵な年配の女性が働いている。現地の言葉で幾らですか?と訪ねると、現地の言葉で返してくれる。分からない時は、両手の指をおりながらそれに合わせて発音で値段を教えてくれる。数字を丁寧に教える側としても、それを理解しようとするこちら側としても、時間がかかるややこしいやり取りではあるが、そういった交流が外国人の私としては嬉しい気持ちにさせてくれる瞬間でもある。お金の受け渡しが済んで、こちらの言葉でありがとうと言う。そうすると、心のこもった笑顔で、ありがとうと言ってくれる。この時の、おばさんの”ありがとう”がいつ来てもすごくいいなと、私は思っている。

お店はいつもお客が大勢やって来る。もしかしたら、おばさんのありがとうを聞きに、お店に来ている人も居るのかも、しれないね。