One's New Post

日本から持ってきた、ベンラス社製で1965年ベトナム戦争時代アメリカ軍用に生産され使用されていたミリタリーウォッチの復刻が、朝腕につけたら時が止まっていることに気がつく。昨日までは確かに動いていたのに、このタイミングで止まるとは、何かの暗示なのかと思ってしまうのは仕方が無い。

滞在先の連れ込み宿は、毎日ベッドメイキングと洗濯のサービスがついているので部屋を午前中に出る必要があり、朝食に近所の商店街へ出かけた。商店街と言っても、中野ブロードウェイ的場所とはほど遠く、長屋のような狭い間口と奥に細長い東南アジア特有の民家が連なり、どこもかしこも食べ物屋や食材屋を営む家々が道を挟んで出来上がった場所となっている。露天の麺屋に入った。ハエが飛び回り必死に食べ物にたかろうとしている。それを振り払いながら、頂く麺の味は美味しい?

場所を変えて仕事をしようとおしゃれカフェ。現地の富裕層?がパソコンを持参しなにかしらしている。ハエなんていやしない。貧富の隣り合わせ。車とバイクの波を横切る際にひかれて死ぬんじゃないかと思う、これは生死の隣り合わせ。家々の距離感も近いし、いろんな相反する物事が真横に存在しているのがこの国、というか発展途上国らしさなのかもしれない。

 

昨晩は家族を除いて、日本にいる色々な人たちに電話をした。帰れる場所も私にはあるのだと改めて実感した。でも、しばらくはここで新しい生活をしていこうと思っている。新生活の始まりを記念して、午後は髪を切りにバスで中心部へ。