Why Are You Coming Here?

24:00の訪問客。夢の中、部屋の扉をノックする音で目が覚める。

男の声で、チェックインと言っているが他は現地の言葉で何がなんだか聞き取れない。部屋から外を見るのぞき窓は、こちらのよくある話で壊れていてそれが機能していなく、外を見る事が出来ない。

滞在先の部屋に初めて入った時、キングサイズのベッドとシングルベッドが置かれた部屋、床から1メートルくらいの高さにキングサイズのベッド横、鑑が張り付いている変な部屋の作りに違和感を持った。窓ガラスはなぜかマジックミラーみたいだし、これが郊外の民宿の流行の内装なのかしら、と思っていた。が、同じ建物内に住む日本人に話すと、連れ込み宿の用途も果たす宿泊先だという事だった。

そんな、宿泊先の実態を知っているので、どうせ間違って夜中にお客がノックしているのでしょ、と無視をしていたが男二人のこそこそ話は扉の外でずっと続いているし何か私に話しかけてくる。ただ単にゲイカップルが間違って私の部屋にやって来ただけではないのかもと、思い切って扉をうす〜く開いてみた。

扉の前には警察官2人と宿の従業員のおっちゃんが立っていた。七年前、マレーシアからタイへ夜行バスで旅行をしていた時、突然真夜中にバスが停車し、ライフルを持った警察官の抜き打ちチェックがあった事を思い出した。

扉を開けると、申し訳無さげな顔でパスポートと言われ、それに従ってパスポートを渡し、一人か?みたいなジェスチャーをするのでYESと返し、あっさり終了。

 

そんな訳で、仕事をこれからします。